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post by Fumi Michihata
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令和元年の外食市場規模は、26兆円

2020年9月13日 12:42 - Miki Michihata
 公益財団法人食の安心・安全財団から8月27日に、令和元年の外食市場規模が発表されています。
昨年では、気分だけは景気好転とかなんとか、平成最後の年よりは1%ほど拡大。今年は、コロナの影響でボロボロになることは明らかですが、ここ最近、京阪神を見ていると、飲食店は、以前から流行っているところは、そこそこに賑わっています。密を避けて、客数を減らしているところもあるので、満席になってしまうのかもしれませんが、、第2、第3の大きな波が来ない限りは、まともにやっている飲食店は、ほぼほぼ戻っていくようにも思います。

 業態別で言うと、在宅ワークで必要なくなった事業所給食、また学生が来なくなった大学などの給食、また、飲酒を伴う業態も厳しいですね。
また、立地面で言うと、大企業ワーカーが来なくなり、企業接待費が落ちていた都心立地、商売のやり方の転換を迫られています。飲食店業界においては、はや都心一極集中から、郊外分散化が始まっています。

 しかし、昨年度の本ブログを見てみますと、飲酒を伴う業態もすでに厳しい状況がつづいており、デリバリーもそこそこに増えてきていたようで、これらの傾向は、コロナを契機に加速しただけではないかとも言えます。

 内食回帰で、外食も中食もダウントレンドではありますが、外食したい気持ちはかなり強いように感じます。レシピサイトを運営する株式会社アイランドが緊急事態宣言中に行ったアンケート調査によると、緊急事態宣言後やりたいことのうち、家族や友人との外食を希望するという回答が、78%と高い結果が出ています。


発表された外食市場規模、私たちが「外食」と考えるカテゴリー、給食や宿泊先での食事などを省いた、いわゆる「飲食店」の市場を数えてみると、だいたい20兆円。以下のように、統計を取り始めた1975年(昭和50年)からの「外食」と中食の推移をプロットしてみました。
外食市場推移1975-2019.jpg
<<公益財団法人食の安心・安全財団 外食産業市場規模から、道畑作成>>
 


この記事の執筆者:
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道畑富美
令和元年の外食市場規模は、26兆円
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